CPUクーラーの簡易水冷ってどうなの?空冷と比較!

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自作PCでCPUクーラーをリテールクーラーにしたのはいいけれど、リテールクーラーのファンの音がうるさかったり温度が下がらないときがあります。

CPUクーラーを交換しようと思っていざお店へ行くと、水冷と空冷の大きく分けて2つのタイプのCPUクーラーがあります。

本格水冷だろうが簡易水冷でも、どうしてもホコリのせいで簡易水冷のラジエーターなどをこまめにキレイにしないといけないわけです。

また、簡易水冷と空冷のCPUクーラーのどっちを選んだほうがいいのかとい考え込んでしまうこともあるでしょう。

簡易水冷のほうが空冷よりも2倍以上高いのもあって、予算オーバーなんてこともあるかもしれませんので、困ってしまっているあなたに理論と実際の情報をお届けします。

簡易水冷の仕組みを知っておこう!ファンが静かなのには理由がある!

簡易水冷のCPUクーラーには、ラジエーターファンをつけて冷却水を冷やして、水枕(みずまくら)にポンプがついていてCPUに取り付けます。

簡易水冷の中には冷却水と呼ばれている、特殊な水が入っていてCPUを水で冷やす方式をとっています。

ラジエターにつけるファンを利用して冷却水を冷やし、アツアツのCPUへ冷却水をポンプで送ってあげて、CPUを冷やすというのがごくごく一般的な簡易水冷です。

簡易水冷のラジエーターにつけるファンは、2つとか多いと3つありますが、ファンが大きくて多ければ大きいほど回転数を下げても冷えるので静かになります。

自作PCの簡易水冷は、車のラジエーターと何ら変わらないです。

この一連の流れによってCPUを冷やすために、簡易水冷というものを高いですが使っている方もいます。

なぜ簡易水冷はCPUの温度が上がりにくいの?水の性質を知っておこう!

自作PCにおける簡易水冷をつけるとCPUの温度が下がったなんて口コミを見たこともあるでしょう。

確かにCPUの温度は簡易水冷では下がってくれますが、実際にはCPUをMAXで動かしたりオーバークロックをしたときには役立ちます。

じゃなきゃ売っていませんもんね・・・。

簡易水冷の冷却水なんですが、仮にやかんに水を入れて沸騰させるときを想像してみてほしいです。

IHを使っている場合にはイメージしにくいかと思いますが、火をかけたときにかなりの温度を与えれば水は沸騰します。

簡易水冷の場合には、火のような強力な発熱は起こらないです。

CPUをCPUクーラーなしで放置するのは故障の原因となるため、お金に余裕があれば実験してみてもいいと思いますが、実際には簡易水冷の中の水の温度が上がりにくいという仕組みです。

空冷と簡易水冷では、空冷は金属を使っているのですぐに熱が発生しますが、簡易水冷の場合は水なのでガスコンロよりも長い時間でMAXまで行きます。

簡易水冷の中の冷却水は、ラジエーターのファンとラジエーターを使っているおかげで熱が上がるのを遅くしてくれているだけです。

真逆で考えると、いったん熱が出たCPUを元の温度に戻すのには、簡易水冷の冷却水の温度が下がりにくく空冷のほうが早いです。

まさにやかんのお湯と同じ仕組みです。

簡易水冷においては、温度を上がりにくくしているだけであるということをご理解ください。

簡易水冷のファン1個は空冷のCPUクーラーを買ったほうがいい?

簡易水冷で12cmのラジエーターと1つのファンで構成されたものがありますが、空冷のCPUクーラーとそこまでの差はないでしょう。

全ての簡易水冷を使うのは、CPUをオーバークロックするとき・CPU周りのスペースが少ないとき・ドレスアップしてメカメカしているのを避けたいときがいいです。

CPUに強烈な負荷をかけていると、空冷の温度は一気に上がるのに対して、簡易水冷の方は水の性質から考えるとジワリジワリと上がってくるものです。

結局最終的に行き着く温度の差は5度前後が多いので、あと少しだけ温度を下げたいというときにはいいと思います。

メカメカしているのが嫌とかCPUクーラーの端子に指が届きにくいというときに、簡易水冷を使うといいのではと感じております。

正直なところ普通に使う分には、1つのファンの簡易水冷ではなくても空冷で十分ですし、値段から考えても水冷よりも空冷のほうがいいかなと思います。

1つのファンタイプの簡易水冷の場合のみであって、簡易水冷を全否定するわけではなく、予算に余裕があれば使ってもいいですしなければ空冷でもいいかなと思うところです。

簡易水冷ってデメリットしかないの?使わないほうがいいの?

簡易水冷にはデメリットしかないように今までの文章から読み取れてしまうと思いますが、空冷よりいいというメリットは当然あります。

PCケースのサイドパネルがアクリルや強化ガラスであれば、見た目がメカメカしていないため美しいというのもあるでしょう。

CPUのオーバークロックをするのはあまりいいとは思っていない私ですが、オーバークロックでも簡易水冷のほうが静かでいいかなと思いますよ。

値段は空冷よりも高めの設定が多いのは事実なんですが、ラジエーターにつけるファンが1つでなければ簡易水冷のほうが静かです。

冷却水の温度上昇が緩やかなのもあって、急激に温度が上がってしまう空冷よりも、簡易水冷の方がヒヤヒヤして使わなくてもいいでしょう。

PCゲームをするという方や動画のエンコードなど行うのであれば、空冷よりも簡易水冷の方が向いているでしょうね。

CPUの温度にビビりながらゲームをするとなると、ゲームに集中できなくなってしまいますので簡易水冷でいいかなと思います。

簡易水冷はどのメーカーを使っても同じ?同じ大きさのラジエーターならいいの?

簡易水冷と空冷の大きな違いはTDPのワット数なので、TDP関係なく発熱が多いCPUであれば簡易水冷にしてもいいかなと思います。

無理やり小さいPCケースにパーツを詰め込んだりすると、CPUの温度が異常に高くなる傾向にあります。

場合によってはPCケースに簡易水冷すら入らなくなって、トップフローのCPUクーラーじゃないと入らないPCケースもありますがマレです。

簡易水冷のメーカーはどれを使えばいいかという問題に関しては、正直なところ安すぎなければいいかなと思っています。

1つのファンがつけば1万円以上というような計算を行ってください。

2連ファンであれば、2万円以上の簡易水冷がいいということであって、メーカーに関しては当たりはずれもあるので安全なものを5つ紹介します。

簡易水冷を使うならコレ!おススメ簡易水冷5選

Thermaltake

DEEPCOOL

Coolermaster

ASUS

NZXT

まとめ

簡易水冷と空冷のCPUクーラーの違いから簡易水冷ってどうなんだろうと比較してみましたがいかがでしょうか。

よく知られているメーカーで激安の簡易水冷もありますが、1つ1つの製品の質に差が出てしまう可能性もありえますが、紹介した商品は1つ1つの差が極めて少ないです。

よく冷やしてCPUを使っていれば、CPUが故障するリスクは大幅に減らせるので簡易水冷というのもいいですね。

もちろん、虎徹や手裏剣を代表とする空冷のCPUクーラーも十分に冷やしきれます。

PCケースがあまりに小さいという場合にCPUが冷やしきれなかったり、CPU周りのスペースがなかったり、見た目を重視するのであれば簡易水冷でしょう。

簡易水冷のラジエーターは、むき出しになるかフィルターがPCケースに最初からついていますが、こまめにホコリなどを取り去ってあげるようにしてください。

ホコリが多くなってしまうと冷えるはずのラジエーターが冷えなくなってしまって、CPUの熱が徐々に上がってくる場合もありえます。

また2週間くらいPCをつけっぱなしにする場合には、簡易水冷の中の冷却水が蒸発してしまってCPUが熱くなってしまうので、使わないときは必ずPCの電源を切るようにしてください。

簡易水冷の寿命はメーカーにもよりますが、ホースがだめになってしまうときに交換したほうがいいですが、3年くらいは正常に使えるので簡易水冷にするのもいいでしょう。