夏越の祓(なごしのはらえ)という行事を聞いたことがあるかもしれません。
お寺でも行われる夏越の祓の行事ですが、氏神様(うじがみさま:住んでいるところの神様)のいる神社で行われている行事です。
夏越の祓は6月の最後の日である30日に行われる行事なので、時間に余裕があれば神社で夏越の祓の行事に神社へ行ってみてください。
夏越の祓の日には、京都では水無月(みなづき)という和菓子を食べるというところがあるようです。
水無月も聞いたことがあるかと思いますが、なぜ水無月を夏越の祓で食べるのかなどを説明しますね。
夏越の祓という行事とは?
夏越の祓とは、1年を半分に分けたときにちょうど半分になる6月末に、年末の除夜の鐘と同じように邪気払いをする行事です。
エアコンも扇風機も冷蔵庫も無い昔の話でした。
氷というのは、宮中の人しか使えないという、庶民にとって大変な夏の厳しさでした。
暑くなり体調が悪くなることも多く、現在でも熱中症など多く病院へ行かれている方もいます。
夏越の祓でくぐる茅の輪くぐりとは?
夏越の祓の行事では、茅の輪くぐり(ちのわくぐり)と呼ばれるものがあります。
カヤでできた大きな輪っかをくぐると邪気払いとなり、夏の間に体調を壊すことなく過ごせるというものです。
とある貧しい人が1晩だけ宿を借りに来た神様が、「病気が流行ったら茅の輪を腰につけるといい」というアドバイスがありました。
この話は遠い昔のお話である、日本神話から来ている話です。
夏越の祓の行事での茅の輪くぐりには、きちんとしたやり方があります。
神社によって変わるため、神主さんに必ず聞いておいてください。
夏越の祓の行事の茅の輪くぐりは、茅の輪を「八の字」に回りながらくぐるというやり方です。
これを右回りと左回りを3回行います。
場所により、夏越の祓の行事の茅の輪くぐりでは言葉を言ったりするところもあります。
これで、夏に向けて体調バッチリという感じですね。
夏越の祓の行事で食べる水無月とは?
夏越の祓の行事で食べる水無月は、京都であるようです。
氷のなかった昔には、今と違いかなり過酷な生活でした。
そのために、夏の暑さによって体調を崩していました。
昔の氷は冷蔵庫が無いため、冬に水が氷になったものを地中深くに保存しており、涼むということがなかなかできなかった庶民です。
そのため、夏の体調をよくするための夏越の祓の行事で、氷に似た水無月を食べるようになりました。
夏越の祓の行事で食べる水無月は、氷をけずったように見えるので、食べたとされています。
また夏越の祓の行事で食べる水無月は、あずきがあります。
あずきには邪気払いの効果があります。
夏越の祓の行事には、水無月を食べてみるのもいいですよ。
夏越の祓の行事で使う人の形をした紙とは?
夏越の祓の行事で使われる、人の形をした紙があります。
人の形をした紙は、形代(かたしろ)というものであり邪気払いに使われます。
夏越の祓の行事で使う形代に、息を吹きかけたり、名前を書いたりして神社に渡します。
神社に渡された形代は、夏越の祓の行事でおはらいをし、邪気払いをさせます。
夏越の祓の行事で使う形代は、神社によっては納めるところもありますので、形代は神社にお任せしておいた方がいいです。
夏越の祓の行事には、いろいろとありますよね?
夏越の祓の行事で食べる水無月の作り方
夏越の祓の行事で食べる水無月を作ってみたいという方は、このような方法で作るのが簡単かなと思います。
必要なもの
- 小麦粉
- 砂糖
- 水
- あずきの甘納豆
です。
小麦粉と砂糖をよく混ぜます
小麦粉と砂糖を混ぜたものに水を少しずつ入れかき混ぜます
容器はなんでもいいですが、流し込み下にはクッキングシートを引きます
最後にあずきの甘納豆を上からかけ、電子レンジにかけその後冷蔵庫に入れてできあがり
他にも薄力粉や餅などを使う方法もあります。
もっと簡単に作るのであれば、ういろうを買ってきて上から缶に入っているあずきをかけるだけです。
まとめ
夏越の祓という行事や水無月そして茅の輪くぐりなど説明してみましたが、いかがだったでしょうか?
夏はやはり暑いですので、体調を崩さないために始まった夏越の祓の行事です。
夏の暑さで体調を崩さないように、夏越の祓で神社へ行ったり、自分でも体調を崩さないようにしないといけませよね?
受験生は夏休みという自由な時間が取れるときですので、合格のお参りだけでなく勝負するためのお祓いとして神社に行ってもいいかなと思います。
夏越の祓の行事で食べる水無月も紹介してみました。
ういろうとあずきが一番簡単な方法だと思います。
お店にも売っていますので、冷蔵庫で冷やしてから食べてみてください。
夏に向けた区切りである行事が、夏越の祓と簡単に覚えてもいいのかなと思います。