茶摘みの歌に、「夏も近づく八十八夜~♪」というのがあるのを思い出す八十八夜です。
八十八夜は、「お茶に関することなんだな~」と思うでしょう。
お茶に関することでもありますが、昔は農家のための行事だったのです。
なかなか八十八夜というのが、身近に感じる機会が少ないこともあるでしょう。
あえて八十八夜について、知ってもらえればと思っています。
縁起がいいとも言われる八十八夜です。
2023年の八十八夜は、5/2にあたりますが、たまには意識するのもいいかなと思います。
では、八十八夜について説明しますね。
八十八夜の意味は?
茶摘みの歌にも出てくる八十八夜について説明しますね。
八十八夜は、88日目のことです。
では、いつから88日目なのかというのが引っかかりますよね。
節分である2/3が終わり、次の日に立春という暦(こよみ)になります。
立春である2/4から、88日目が八十八夜ということです。
2月は、4年に1回うるう年がありますが、うるう年の場合には2/29まであります。
うるう年がある年の八十八夜は、5/3になります。
うるう年がなければ、八十八夜は、5/2ということですね。
八十八夜と茶摘みの関係は?
立春というのは、旧暦なので現在の暦からすると、少し遅い感じがしますよね。
八十八夜も旧暦で計算していますが、茶摘みをする時期は場所により変わります。
八十八夜の時期には、暖かいところと寒いところがあるからです。
4月~5月中旬まで | 一番茶 |
6月中旬~7月上旬まで | 二番茶 |
8月上旬~8月中旬まで | 三番茶 |
9月下旬~10月中旬まで | 秋冬番茶 |
八十八夜の茶摘みは、一番茶ということになります。
一番茶は、寒い冬を越し春になるため、八十八夜のお茶はおいしいと言われているのです。
八十八夜にあたるの茶摘みで作られたお茶は、料理で言うと出汁がきいているということですね。
八十八夜は農家のためにあった!
昔は、八十八夜という時期には、農家のためにありました。
八十八夜には、田んぼに稲を植える時期ですし、畑に作物の種をまく時期です。
八十八夜の時期になると、暖かくなってきて、霜が降りなくなります。
土に霜が降りている時は、さすがにタネや稲を植えるのは厳しいです。
寒さに強い作物は、植えることができますが、稲や作物のタネの育ちが悪くなります。
そこで、暖かくなる八十八夜に農家では、稲や作物のタネを植えていました。
昔の農家では、縁起がいいという意味もあり、八十八夜に豊作をお祈りしていたのです。
また農家だけでなく、魚が多く捕れる時期でもあり、漁業にもいいとされています。
お茶の効果とは?
八十八夜で茶摘みをするのは、農家の縁起がいいというのから来ていますが、お茶の効果を掘りさげていきます。
お茶には、カテキンという脂肪を燃やしてくれる効果があります。
ダイエットにお茶を飲むというのも、一つの手ではありますが、カフェインが入っています。
日本人は、カフェインの耐性があるとも言われていますが、小さいころからお茶を飲んでいればの話です。
眠れなくなったり、動悸が発生する場合もありますので、無理して飲まなくてもいいと考えています。
お茶には、ビタミンCも入っています。
ビタミンCは、サプリメントより少ないですが、美容効果も多少期待できます。
八十八夜で茶摘みをしたお茶が、特別に効果があるというわけではありません。
人それぞれですので、好きな場合には八十八夜で茶摘みをしたお茶を飲むのもいいと思います。
まとめ
八十八夜の茶摘みについて説明してみましたが、いかがだったでしょうか?
立春から88日目であることと、昔の農家ではとても大切だったということが伝わっていただければと思います。
なかなか八十八夜という言葉を聞かなくなってきています。
普段からお茶を飲んでも平気な場合には、お試しいただいてもいいかなと思っています。
健康のためというのもありますが、八十八夜の新茶をおいしく飲むだけでもいいのかなと思います。
カフェインが入っていますので、お茶の飲みすぎには気をつけてください。